こんにちは!
まりです(^^)
3日間の広島出張を終えて
週末は投資家コミュニティ運営の仕事で
東京に戻ってきました!
このコミュニティは、
海外投資に関する情報の提供や
実際に海外の不動産などを見にいく
視察ツアーなどを行っています。
今はまだコロナの規制や隔離問題があり
簡単に行ける状況ではないですが、
コロナ前は2ヶ月に1度はカンボジアやタイに
渡航をしていたんですよね~。
1日も早く、規制なく
海外に行ける日が来ることを願いつつ
今、日本中が注目している「円安について」
ディスカッションをしてきましたので
今日は、
・なぜ急速に円安が進んでいるのか
・何が起こっているのか
・私たちが対策できること
このことについて、
書いていきたいと思いますので
最後まで読んでくださいね♪
円安とは?
まず基本的な「円安」とは何か?
ということですが、円安とは
「円の価値が下がる」ことを言います。
例えば、3月には1ドル115円だった為替が
今では1ドル136円台まで進み、
約24年ぶりの歴史的な円安となっています。
つまり、
1ドルを換金する時、115円でよかったものが
136円出さないと1ドル札と交換できないので、
「円の価値が下がっている」ことを円安といいますね。
じゃあ、円の価値が下がっているから
日本はダメなのか、という単純なことではありません。
円安になると、輸出業者にとっては
ドルで支払いがされるので、
円安のほうが売上げ・利益があがります。
ですので、日本の製造業が盛んだった昔は
むしろ円安が求められ、どんどん海外に
輸出して外貨を稼いでいた時期がありました。
ところが、今は昔のように日本の製品が
求められることがなくなり、
中国などから安い商品を輸入する国も増え
以前よりも輸出が好調でない、
それに加えて、給料は上がっていないのに、
円安によって輸入品の価格が上がり
私たち国民の生活を圧迫しつつある、
というのが「悪い円安」と
言われている原因の1つになります。
円安が起こった背景
ではなぜ、円安が起こっているのでしょうか?
その理由は大きく2つ。
1つは、アメリカが利上げしたから。
2つめは、アメリカの利上げによってドルが買われたから。
順番に見ていきましょう!
1つめの利上げ(金利をあげること)については、
現在アメリカで起こっている急激な物価上昇、
いわゆるインフレを抑えるために
政府が金利を上げたことが要因と言われています。
ここで、まずインフレとデフレについて
簡単に説明しておきます。
●インフレーション
インフレーションとは、簡単にいうと
今日100円で買えたお水が
明日には120円になっている、
つまり物価が上昇していることを言います。
●デフレーション
逆にデフレーションとは、
今日100円で買えたお水が
明日には80円で買える、
つまり物価が安くなっていることを言います。
そして、上記の図のように
デフレになると起業の売上げが下がるので
給料も上がらず、消費が落ち込む、
消費が落ち込むから企業の売上げが上がらない
売上が上がらないから給料もあがらない・・・
というデフレスパイラルに陥るので、
基本的にデフレは不景気とセットになっています。
そして、
日本は長い間このデフレスパイラルから
抜け出せずにいたので、その対応策として、
金利を下げて企業や国民がお金を借りやすくして、
経済活動を活発化させようとしていたんですね。
なぜなら、もし金利が高いままだと、
企業は銀行からお金を借りて
設備投資をしたり、雇用を増やしたりなど
積極的な企業活動に投資しづらくなりますし、
私たちもお家や車などの高いものは
ローンで買うと利子が高くなるので、
高額な商品の購入を控えるようになります。
ですので、金利を下げることで
企業活動や個人消費を活発化し、
デフレを脱却させるのが
政府・日銀の狙いだったわけです。
そして、
この金利を下げて経済活動を刺激する、
というのは日本だけではなく
かつてアメリカも行っていました。
アメリカが行っていた「ゼロ金利政策」は
聞いたことがあるかもしれません。
ところが今、アメリカはゼロ金利政策をやめて
利上げ(金利を上げること)に踏み出したんですね。
日本は金利を下げたまま(金融緩和維持)なのに対し、
アメリカは段階的に利上げを行なっている、
この日本とアメリカの政策金利の違いが
円安を進行させるきっかけとなったのです。
アメリカが利上げした理由
ではなぜ、
アメリカは金利を上げているのでしょうか。
これは、
コロナ後に世界でもいち早く経済活動を
再開したことで、アメリカ国内で
物やサービスの需要が増し
急激なインフレが起こっていることにあります。
なぜ、このような急なインフレが起こったのか・・
それは商品やサービスを購入する人が増えた、
にも関わらず物流はコロナ前のように
戻っていないので、
商品が全く足りていない、
いわゆる、
需要に対して供給が追いついていない、
ということがアメリカで起こっているのです。
この背景によって、
アメリカでは急激なインフレが起こり
卵が1個70円、1パック700円という
ものすごいインフレに見舞われているんですね。
本来であれば、インフレというのは
物やサービスがどんどん売れるので
経済は好景気に向かっていくのですが
このような急激なインフレが起こると
賃金の上昇が追いつかず
バランスが崩れてしまうので
あまりよくない傾向と言われています。
そのため、活発すぎる経済に
少し歯止めをかけるために
金利を上げて経済の活性化を
緩やかにしようとしているのが
アメリカが金利を上げている理由です。
金利が高い国の通貨が買われる
では、アメリカが金利を上げたことで
何が起こったのでしょうか。
一般的に、
国家間で大きな金利差が発生した場合
「金利が高い国の通貨を買う」
という現象が起こります。
これは銀行と同じようなことで、
金利が5%つく銀行と1%しかつかない銀行なら
5%つく銀行に預けますよね。
円やドル、ユーロなどの通貨を持とう、
と思った時
金利が高いドルを持っていたほうがお得になる
ということはおわかりになると思います。
ですので、アメリカが利上げを発表する度に
日本はどうするの??
日本も同じように金利を上げるのか?
それとも下げたままなのか?
ということが度々注目されていたわけです。
そして、日銀の黒田総裁の発言で
「金利を上げる方針ではない」
ということがわかった投資家達が
それならドルが上がるから
ドルを買っておこう!!
ということで、
一気にドル買いに動いたことにより
円売り(円安)が進んだ、という流れになります。
つまり、円安が進行したのは
アメリカが利上げしたことだけではなく
日銀の「利上げしない」という選択が
ここまでの円安を招いた原因にもなるんですね。
日銀が利上げしない理由
では、
なぜアメリがが段階的に利上げに踏み切り
ここまで歴史的な円安が進行しているのに
日銀は利上げをしなかったのでしょうか?
これを理解するためには、
30年前の日本に遡る必要があります。
そろそろ難しくて疲れてきたかもしれませんが・・w
ここまで読んでいただけているのですから
もう少しです!!
頑張ってついてきて下さいね!
まず日本は1986年から1991年まで
バブル経済であったわけです。
私もその頃はまだ小さかったので
どれだけすごかったのか
実体はわからないですが
経験者に聞くと本当に羽振りがよかったみたいですね。
やがて、このバブル経済は1991年に崩壊し
1999年から物価がどんどん下がり始めた、
と言われています。
そして、その約10年後の2009年には
いよいよ深刻なデフレスパイラルの
始まりが訪れてしまいます。
また、2010年代の日本は
スマホが普及したIT分野において、
アメリカや中国から大きな遅れを取り
産業のイノベーションを起こせなかったことで
さらに深いデフレに入っていくことになります。
そこで、日本経済の立て直しを図ろうと
国が託した人物こそが
日銀の黒田総裁であったというわけです。
まず、黒田総裁は、
「物価上昇2%を2年で達成する」
という目標を掲げました。
これは、デフレになっている日本を
インフレにして景気を上げていこう
という狙いだったわけですね。
そこで黒田総裁は国債を買い集め
銀行にお金を潤すことで
市場にお金が流れるようにしましたが
結果、物価上昇2%の目標を
達成することができなかったのです。
これには色んな要因があると言われています。
2014年の消費増税(税率8%)により
買い控えが物価購入に繋がらなかった、
という節もありますし、
そもそも日本経済を再び活性化するほどの
新しい企業やサービスが生まれなかった、
という節も言われています。
原因は色んな要因が重なっていたようですが、
結果、達成できなかったということで
黒田総裁は大きな批判を浴び
任期を伸ばして再び改革を進めることになります。
あなたもご存知の通り、
2016年にはマイナス金利を導入しましたが
それでも物価上昇2%に達することができなかったんですね。
この時、
デフレになっていたのは日本だけでなく
アメリカや欧米諸国もデフレ時代だったので
諸外国も金融緩和を行っていたことにより
為替の面では格差がなく問題はありませんでした。
しかし、コロナが明け
物不足によるインフレがアメリカで起こったことで
利上げに踏み切ったアメリカと日本の間に
金利格差が生じてしまったのです。
それなら、日銀も利上げすればいいのでは?
と思われたかもしれませんが・・
答えは違いますよね!
前述したように、景気が悪い中では
金利を上げることはできない、からです。
金利を上げてしまうと、
企業はお金を借りづらいので
企業の経済活動が活発化しづらい・・
そして私たちもローンで大きな買い物をしづらい・・
つまり、
景気が悪いときに金利を上げてしまうと
さらに景気悪化を招くことになるので
今の日本の状態では金利を上げることは
「絶対できない」ということなんですね。
これが、日銀が利上げをしない理由です。
理解できましたでしょうか??
消費者物価指数2%達成
しかし、
ここで疑問に思われたかもしれません。
ニュースでも報道されていた通り
2022年4月、なんと2013年から
黒田総裁が掲げていた物価上昇2%を
このタイミングで達成してしまったのです。
なので、このニュースを見たら、
物価が上昇して景気が少し回復しているんじゃないの??
それなら金利を上げても大丈夫じゃないの??
と思われたかもしれませんが、
これはウクライナとロシアの戦争により
単純に原料の値段が上がったことによる上昇であり
賃金や需要の上昇に伴わない上昇であるので
金利をあげるわけにはいかない、
と黒田総裁は発表されました。
つまり、
景気が悪いのに物価が上昇している現象
(スタグフレーション)が、
日本に起こり始めているのです。
そして、物価が上昇しているにもかかわらず
景気が悪いので金利を上げられないことにより
さらなる円安が進行していくことになりかねない、
ということが、まだ続く可能性があります。
アメリカはこれからも金利を上げるだろう、
日本はこれからも金利を上げられないだろう、
これが金利差を生み出し、
現在の日本の通貨安を生んでいるのです。
つまり、今の日本は
「金利を上げれば、景気が後退」し
「金利を上げなければ、通貨が暴落する」
ということでどっちにもいけない状態で
身動きがとれない状況ということです。
もう自国では対応の余地がない、
というところまで追い込まれている
ということを、あなたも理解し
次の行動に移していかなければいけない
段階にきているということです。
通貨を「円」だけで持たない
じゃあ、
私たちが今からできることは何でしょうか?
それは、「外貨を持つこと」です。
円とドルなど、
反発する通貨を半分ずつ持っておくことで
さらに円安が進行してもドルの価値は上がるので資産が減ることはありません。
ですが、円だけしか持っていなければ
既に私たちの資産は減っていることになります。
日本の政治家、投資家、富裕層は
みんな円をドルに替え外貨を持っています。
私も、
毎月ドル建ての積立て投資をしていますし
アフィリエイトビジネスの報酬はドル建てなので
円安の今、報酬が20%ほどUPしています。
私が運営をお手伝いしている
投資家コミュニティでは
ほぼ全員が外貨(ドル)を持っています。
歴史的な円安が進行している今、
私たち個人ができることは
まず外貨を持つこと。
米国株に投資をしたり、
外貨での投資信託で資産を構築するなど
通貨も分散して資産を増やしていくことが
これからの時代は必須になると思います。
どこまで円安が進行するかわかりませんが
進行する度に私たちの資産は目減りしていき
さらに物価上昇が加速していく、
という最悪な状況に近づいていく可能性もありますので
外貨での資産構築も今のうちから
準備していくことをオススメします。
FX投資の他に、外貨を利用した投資や
外貨を持つために有効な方法なども
知りたい方は公式LINEまで
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それではまた!
まり